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子育ての実り

土屋 至

今日の心の糧イメージ

私が教員をしていたとき夏休みの前になると生徒にこんな話をしていました。題して「夏休みの充実度についての6つの法則」。

第1法則 夏休みの充実度は、流した汗の量に比例する。

つまり、冷房の効いた部屋にこもってうだうだするのではなく、思いきり汗を流すようなことをしてみよう。夏は暑いのが当たり前汗をだらだら流すのは自然なことなのです。

第2法則 読んだ本のページ数に比例する。

夏休みこそ普段読めないような、長い小説を読んでみるチャンスです。

第3法則 感動した回数に比例する。

映画を見たり、本を読んだりして感動するのもいいのですが、みずから体験したことで感動するのがもっともよろしい。

第4法則 新しく友達になった人の数に比例する。

夏休みは友達を作るチャンスです。しかもまったく環境の異なるところの友人を作ることができます。

第5法則 後でふり返って思い出すことのできる日の数に比例する。

毎日同じことの繰り返しではいけません。後でふり返ったときにこの日はこれをした日だったとあとで思い出すことのできる日の多さに比例します。

第6法則 「できたらリスト」のチェック数に比例する。

夏休みの前に、これをできたらいいなと思うことをできるだけたくさん書き出してリストにしておきます。それは「部屋を掃除する」とか 「久しくあっていない友達に手紙を書く」などのごく簡単なことでもいいのです。そしてそれをできたら「チェック」を入れておく、そのチェックの入った項目の数に比例するのです。つまり「できたらいい」と思うことができた数なのです。

これらの法則に従って夏休みを過ごせたら、きっとすてきな夏休みとなるでしょう。