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愛でる

中井 俊已

今日の心の糧イメージ

5月は聖母月。マリア様の月です。

イエス様は十字架上で亡くなる前に、マリア様を私たち皆の母としました。

以来、マリア様は、全人類の母として、天国から私たちを、愛情深い眼差しをもって、いつも見守り助けてくださっています。

マリア様は、優しさそのもの、慈愛そのもののお母さんです。

神であるイエス様も、このお母さんの頼みを拒むことはできませんでした。2人で参加したカナでの結婚式で、マリア様の望みに応じて、水をぶどう酒に変えるという最初の奇跡をおこなっています。まだ奇跡をする予定ではなかったのに、マリア様の頼みを受け入れたのです。

困っている時、苦しい時、辛い時、私たちも、母であるマリア様に助けを求めるとよいでしょう。この世の母親も、弱く、危機にさらされているわが子が助けをもとめるなら、決して手をこまねいてはいません。また、母親にとって一番涙の種になる子どもは、一番いとおしいものです。ましてや神の母であり、私たちの母であるマリア様です。私たちが、困っている時、見捨てることがあるでしょうか。泣き叫ぶ子どもを放っておくことがあるでしょうか。マリア様は、神様の最高の仲介者として、きっと適切な取りなしをしてくださるでしょう。

この世での私たちの生活は、楽しい時もあれば、苦しみや悲しみをともなう辛い時もあるのは避けられません。

しかし、マリア様と共に歩めば、天国に続くこの旅路はきっと喜び愛情に満ちた、心強いものになります。

特にロザリオの祈りを、1つ1つの花を愛でるように、丁寧に唱え捧げることができればと思います。祈る時、誰もがマリア様と共に歩み、生きることができます。