2018年04月07日の心の糧


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新たな一歩

三宮 麻由子

今日の心の糧イメージ 私の好きな言葉の一つに「千里の道も一歩から」があります。英語のことわざ「意思ある所に道開く」と対の座右の銘です。どんな長い道のりでも最初はみな一歩目から始まるという意味と同時に、その一歩を踏み出すことに価値があるのだというメッセージが込められていて励まされるのです。

さまざまな一歩のなかで、明らかに自分の意思と覚悟を持って踏み出す「特別な一歩」があります。私の場合は、語学で身を立てようと決めたことから始まり、ものを書くこと、ピアノのレッスンを続けること、親元から自立すること、俳句と英語俳句を始めることなど、「よし、これで行こう」という一歩を強く踏み出してきました。

手で触れて確かめられるボタンのないスマートフォンを使い始めた一歩により、カメラ機能でパッケージの文字を読んで中身や調理法を知ったり、衣服の色柄を知って取り合わせを選んだりできるようになり、生活が革命的に変わりました。超音波で障害物を探知する歩行補助具を使い始めた一歩によって、盲導犬を持たないという決断ができました。

一歩を踏み出すたびに思うのですが、「本気の一歩」から始まるものには、必ず理解者が現れる気がします。

たとえばピアノ。先生の引退で「もう諦めようかしら」と思っていると、素晴らしい先生が現れて「ぜひ音楽のお手伝いをしたい」と言ってくださいました。英語俳句の会ではアイルランド人の先生が温かく音読のサポートをしてくださいます。仕事では会社の方や編集者さんたちが温かく導いてくださいます。

「本気の一歩」から始まる千里の道には、人をも動かす力があるのでしょう。そしてその一歩は必ず、神様の目に止まっていると思うのです。