他方、私達の心の中には復讐心があり、それを無理に抑えると、病気になる可能性をドイツ人臨床心理士クリスタ・メベスは、その著書『夢をはぐくむ結婚』の中で、次のように指摘しています。
「例えば、キリスト的な愛徳の理想を誤解して、夫の野蛮な振る舞いを繰り返し一方的に赦そうとする妻は表面的には赦すことができても意識下では決して赦すことができず、その結果として酷い心身症を引き起こすことがあります」と。
それでは私達は、この問題にどのように対処していけば良いのでしょうか。
まず神様の存在を信じ、本当の善悪の知識をお持ちであるとされる神様に、裁きを全面的に委ねることではないかと思います。
イエス様ご自身、十字架上で、迫害する人たちの為に、「父よ、彼らをお赦し下さい」と祈られ、続けて「父よ、私の霊を御手に委ねます」と言って父なる神に全幅の信頼を示しながら息を引き取られました。(ルカ23・34と46)
イエス様を仰ぐ時、険しい山のように思えますが、イエス様に掴まりながら、この人生を歩んで行きたいと思います。