2018年02月23日の心の糧


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とりなし

阿南 孝也

今日の心の糧イメージ 「子どもがやる気にならなければ、どうしようもない」と教師や親はよく口にします。「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」という有名なことわざまであるくらいです。ところが先日、これまでの考え方が間違っていたことを示す聖書の記述を発見して、ガーンと打ちのめされてしまいました。マルコによる福音書に次のような奇跡が記されているのです。

大勢の人が集まってきたので、戸口の辺りまですきまもないほどになった。イエスがみ言葉を語っておられると、4人の男が中風の人を運んできた。しかし、群衆に阻まれて、イエスのもとに連れていくことができなかったので、イエスがおられる辺りの屋根をはがして穴をあけ、病人の寝ている床をつり降ろした。イエスはその人たちの信仰を見て、中風の人に、「子よ、あなたの罪は赦される」と言われた。(マルコ2・2~5)

4人と病のために寝たきりとなった人との関係は記されていませんが、よほど親しい人なのでしょう。器物損壊という無茶を冒してでも、イエスがおられるこのチャンスを逃すまいという必死さが伝わってきます。4人の精一杯の行動の結果、イエスの力が働いて、病人は癒されたのです。「すぐに床を担いで、皆の見ている前を出て行った」という恵みをいただくことができたのです。(同2・12)

事件や事故を起こしたわが子のために、被害者に深く頭を下げて必死で謝罪する姿を見て、子どもが回心したという話を耳にします。私たち自身に子どもを変えるだけの力がなかったとしても、全身全霊を注ぐことによって、神の力が働いて、子どもたちが変えられていく、このことは真実なのだと思います。教師や親が変われば子どもは変わるのです。