友人たちの祈りは、彼女たちの良き心ばえから生まれているように思う。そして、その心ばえの中にあるものは、亡くなった後も変わらずお互いの間にある家族の愛情である。死後の世界も、家族が住んでいて、そこから見守ってくれているのだから、彼女たちにとっては、親しく近い存在であるに違いない。
幼い頃の私も、聖母マリアによくお祈りをした。母なる方は子どもに心を寄せてくださり、とりなしをしてくださるのだと、誰に教えられなくても知っていたようだ。その時の幼い素直な気持ちを、友人たちの中に見つけられるように思うのである。信じる心や祈りに様々なかたちがあり、だがそれらは同じ祈りであるのだと気づく時、世界と人々は、親しく一つになっているように思う。