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誕生の喜び

小川 靖忠 神父

今日の心の糧イメージ

子どもの喜び、大人の喜び、女性の喜び、男性の喜び、その時期、性別によって「喜び」の中身が違う。とはいっても、同じ人間として、共に同じように喜ぶことができる事柄もあるような気がする。

それは一人の人の「誕生」であろう。赤ちゃんは、そこに「いる」だけで存在感があり、周りの人をさまざまないい気持ちにさせてくれる。その気持ちが高揚すると、自ずと顔に、表情に、表現に「ゆるみ」が生まれ、いつの間にか穏やかな、または、賑やかな笑顔となってくる。

その喜びの表現の仕方はお国柄、年齢によって異なるとはいえ、「喜ばしい、楽しい、嬉しい」ということではつながっている。繋がりの輪が広く、大きければ、それだけ出来事の重要性がわかるというものである。

親類縁者にとらわれることなく、幅広く多くの人びとに、生きることへの影響を与えた赤ちゃんの誕生こそ、クリスマスである。民族を超え、宗教を超えて祝われる誕生日、その祝い方も個性的でさまざまである。

ところが、イエスの誕生は、人知れず、しかも「泊まるところがなかった」が故の飼い葉おけであった。現代の華やかなクリスマス祝いとかなりの違いがある。

つまり、誕生そのものの出来事にメッセージを感じる。それは、貧しさの中に生まれ、貧しい人々、羊飼い・東方の博士たち、に囲まれ、最後は皆の生きるための食べ物としてその身を捧げるイエスの生涯が、いのちの始まりに、すでに表現されていると言える。

イエスの全人類の救いの業の始まりは、クリスマスにあった。だから、全人類はあらゆる方法をもってその誕生を祝

メリークリスマス!