司祭は「赤ちゃんのイエスさまがお生まれになりました。イエスさまが生まれる前は、私たちはどのような世界に住んでいたでしょう。じゃあ、聖堂のあかりを消してくれますか」と、何人かの子どもたちに頼んだ。すると座っている子どもたちは、「まっくらだ。こわいよう!」と叫び出した。
司祭は、「イエスさまのいない世界は、まっくらです!」。この言葉に続けて、「今度は、赤ちゃんのイエスさまが、私たちのところに来てくださると、どうなるでしょう。さあ、あかりをつけてください」と、ふたたび子どもたちに頼んだ。するとさっきまでこわがっていた子どもたちは、「明るいなあ。もうこわくない」とこたえた。司祭は「赤ちゃんのイエスさまは、『光』なのです」力強く宣言した。
2~3分で、子どもたち皆が参加する司祭の説教は終わった。
子どもたちは、クリスマス・イブのミサのなかで、イエスさまは「光」であることがわかったはずだ。いつか彼らも人生の暗闇に出会ったとき、「光」であるイエスさまを思い出すのではないかと信じている。