第1に、月並みかもしれませんが、人間関係のルールを守る人に私達がなるということだと思います。例えば、ルカ福音書15章に登場する弟のような、無秩序で、掟破りの生活をしていれば、誰とも繋がりを持てなくなってしまいます。ですから、私達自身が安心して繋がれる人間関係を築きたいなら、何よりも私達が人間関係のルールを守る人になるべきです。
他方、ルールを守る人は、守らない人に厳しくなりがちです。このような態度も、人間関係の繋がりを狭める要因の1つになると思います。先程の弟とともに登場する兄は、このような人の典型です。弟は自分の非を認め、悔い改めて帰宅し、父親は彼を喜び迎えましたが、兄は怒って、彼を受け入れることなく、父親に向かって「あなたのあの息子」と言っています。父親は、兄に、心を広げてほしい、愛において成長していってほしいと思っているのですが、兄はそれを拒否しています。
愛において成長することを拒否し続けることは罪です。私達は、このことを見落としがちです。このような態度が、人との繋がりを狭めてしまうことにもなります。
人間関係のルールを大切にすると共に、隣人との関わりで、自分の心を広げていくことができたらと思う昨今です。