例えば、余り声を出さない子供に「あなたは、声をかけた人に、素晴らしいほほえみで対応したで賞」、食が遅くて、余り食べない子供に「好きなものだけはしっかり食べたで賞」、そして、こつこつと掃除をまじめにやってくれた子供に「あなたの隠れたところを掃除する力は天下一で賞」などです。
この日間MVPを特に導入したのには訳があります。目立つということが脚光を浴び、それがただ一つの価値であるような雰囲気がそのときの社会にあったのです。1人1人のユニークさは、十把一絡げの評価ではなく、その人に向けた独自の基準があってもよいのではないか、そうでないと、子供達は知らないうちに枠にはめられてしまうのでは、と考えたからです。
この時のリーダー達も大賛成で、子供達も、この不思議なMVPを受け入れ、今日は誰がもらうのだろうと、わくわく顔でした。
皆が一緒になって、子供達の隠された個性を浮かび上がらせる、素晴らしい夏のキャンプとなりました。