先取りする

古川 利雅 神父

接客、お客様サービス、心のこもったおもてなし。様々な事柄が身の回りにありますね。相手の人に接する時、相手が何を思っているか、期待しているか、何が相手にとって一番良いことか、そこを慮って対応するのが、究極の応対なのかも知れません。

とは言うものの今までのことは、ビジネスライクなお話、事柄に多いかも知れませんね。仕事だから、お客様だから、お金をいただいているから・・・。差別化のために質の高いサービスや対応が求められ、行っていることもある様にも思います。

もちろんそれだけでなく、日常生活の中で、人を大切にされておられる方、相手の方のことを考え対応しておられる方も大勢いらっしゃることでしょう。

相手のことを心から想い、そして先のことを考えて何かをする時、相手には、その時、理解されないかも知れません。反対されたり、受け入れてもらえないこともあるかも。でも相手にとって本当に大切なことを考えて、私たちが行動してゆければ嬉しいですね。

そんなことを想いながら、今までの自分の歩みを振り返ってみると、様々な出来事や、出会った人の中に、私のため、私たちのため、心を砕いて下さった人や出来事などが沢山思い出されるかも知れません。私たちの人生の歩みの中での宝物と言えるでしょうか。

その宝物の中には、どんな人、どんな出来事があるでしょう。私のため、私たちのため、心を砕いて下さった存在の中に、私たちが気づいてないだけで、私たちを愛しておられる神様もおられるのでしょうね。きっと。

出会った宝物、いただいた宝物に感謝しながら、今日も新たな一日を初めてゆくことができますように。