主イエス・キリストは、1人の人間として、無力な赤ちゃんとしてこの世に生まれ、両親に育てられ、仕えられて成長されました。
きっと、私たちと同じように、「繰り返し」と思われる日々を過ごされ、大人になってから始められた宣教活動においても、人間的な成功や失敗を繰り返されたと思います。その人生のプロセスと、特に十字架上の苦しみと死を通して、1人ひとりの人間の人生、特に悪としてしか受け取れない「苦しみ」や「死」に、人間的な理解を越える新しい深い意味を、「復活」を通して、新しいいのちの希望を与えてくださいました。
イエスは、御自分の生涯を通して、どんなにささやかに見える日常や人生も、神様の目には尊く、神様の愛が注がれているということ、一つひとつの出来事の積み重ねがイエスの死と復活の体験につながっていくということを私たちに伝えておられるのだと思います。
平凡な生活の一日の終わりに、その日をふり返り、いただいた恵みの数々を思い起こして、心から感謝したいものです。恵みに気付けば気付くほど、決して同じことの繰り返しではない日常に驚き、感謝と喜びを味わって生きていくことができるのではないでしょうか。