若い時は家事育児、何でもなく繰り返して過ごした日常の日々ですが、それがいかに幸せだったかと無性にいとおしく貴重に思われます。それはまさに私の人生そのものでした。
傘寿の坂を超えた今、簡単な事もスムーズに出来ないことが増えました。東日本大震災や熊本の地震災害、また地球上で起きるテロ事件などを想うと、普通の日常生活を繰り返して営めることの有り難さをしみじみと思うのです。
そして人生のどの段階でも、その時為すべきことを精一杯、心を込めて行なっていれば、必ず豊かで幸せな人生が啓かれて行く事を今も体験しています。
庭の花水木は、四季折々の美しさ、いのちの輝きを私たちに見せて楽しませてくれます.しかしそのためには、地道に地中深く根を張り、光合成を繰り返し、風雪に耐え、年輪を重ねて成長しているのです。