平凡な毎日の暮らしは一見繰り返しのようですが、例え行動の時間や場所、内容がほとんど同じであったとしても、心持は微妙に変化しているものです。
まして、学問や技術や技能の世界において、人は地道な繰り返しを積み重ねることによって進歩してきたのです。そこには、繰り返すたびにより良い方法を工夫したり、じっと考えたり試したり努力があったはずです。
こうして長い間一つ事を繰り返し行う結果、いつしか決まりやしきたりのようになって身につくのが習慣というものです。日曜日のミサに預かる事、食前の祈りや就寝時の祈りなど、繰り返しから良い習慣として身に着いたことが沢山ありますが、時々慣れになってはいないかと反省することが必要だと思います。
良い習慣を守っているからといって、聖書にあるファリサイ人のように傲慢にならぬよう、心の貧しさを自覚し、日々を歩んでいきましょう。