「イクメンパパ」が多くなったとはいえ、子育てに関してはお母さんにどうしても比重がかかってしまう。それだけわが子への影響力も大きくなる。
「あなたは素直な子ね」というお母さんの一言によって、子どもは素直な自分に出会うことができる。そして子どもは、そのことば通りに自分を同一化させようとする。これが子どもの成長における大事なポイントであろう。否、人としての成長におけるモデルを、子育ての過程のなかに見ることができるのではないだろうか。
反対に、「あなたはダメな子ね」の一言で、ダメな自分に当てはめていく子どもになっていく。子どもの足りないところを指摘する子育ては、「お母さん」という言葉からイメージされる温かさ、優しさには程遠い内容ではなかろうか。
イエスさまのお母さんは、マリアさまである。そして、わたしたちのお母さんでもある。