育っている間、したいことは何でもさせてもらい、したくないことはしなくてもいい。そして、それが"自由"であるかのように育てられた子どもたちは、壁にぶつかった時にどうしてよいかわからず、落ち込んだり、生きる勇気まで失ってしまうことがあります。
"壁"というものは、人間が成長するためになくてはならないものなのです。世の中の厳しさを知るために、何もかもが自分の思い通りに行かないことに気づくために必要なものなのです。
今まで持っていた自分の価値観と異なる価値観があることに目覚め、自分を振り返り、自分の生き方、主義主張を見直す良い機会ともなります。
"壁"は必ずしも、乗り越えないといけないものばかりではなく、必要な存在でもあるのです。世の大人はもちろんですが、親、教師の立場にある人たちこそは、愛情をこめて、子どもの壁になるべきだと考えています。