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いただく命

中井 俊已

今日の心の糧イメージ

私たちの命は誰からいただいたものでしょうか。そのように問うと、多くの日本人は自分の両親からだと、答えるのではないでしょうか。確かに両親が存在しなければ、人は生まれてきません。ですから両親からという答えは間違いではないでしょう。

ただ本来、人間は命を創りだすことはできません。私たちの両親もその両親から命をいただき、その両親もまた両親から......。こんなふうに祖先をずっとさかのぼると、最初のご先祖様がいるはずです。

そのご先祖様の名前は、分かっています。『旧約聖書』の「創世記」に出てくるアダムとエバです。実は、私たちは皆、彼らの子孫なのです。

この最初の人間、アダムとエバは神様から命をいただきました。本来、神様こそが命の創り主であり与え主です。そして、アダムとエバ同様に、その子孫たち、私たちの両親も、私たちも神様から命を与えられました。これから生まれてくる1人ひとりにも、神様は命を与えられます。

しかし、残念ながら、与えていただいた命に対して、神様に感謝している人はあまり多くはないようです。当たり前のように受けとめていたり、生きることに苦慮する時、生まれてきたことを嘆いたりする人も中にはいます。

しかし、神様は決して私たちを苦しめるために命を与えたわけではありません。その逆で、私たちが喜び、楽しみ、幸せになるために与えました。

神であるイエス・キリストは、そのために様々なことを教えました。その教えは『聖書』にまとめられ、現代の私たちに伝えられています。いただいた命をどのように使っていけば、この世で幸せになり、天国での完全な幸福に入ることができるのかが、『聖書』には記されています。