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始め善ければ・・・

古川 利雅 神父

今日の心の糧イメージ

その昔、子ども向けテレビで「工作」を行う番組がありました。お兄さんと縫いぐるみのキャラクターとでする工作。子ども心に、何を作るのかな、何ができるのかなぁと「わくわく」しながら見ていましたね。とても懐かしい想い出です。

途中ドタバタがあっても、きちんと完成して終了。物事は「終わりよければ全て良し。」なのかも知れません。でも普通に何かする場合、周到に計画を立てて、順序よく、手際よく行わないと、予定をオーバーしたり、出来ずに終わってしまうことも多いかも知れませんね。その様に考えると「始めが大事」なのかも。

人によっては、計画を立てても、始めの一歩が踏み出せなかったり、途中で立ち止まったりしてしまうこともあるでしょう。そのときは「初心」、始めのことを思い出しましょう。

「初心」。どんなことを思って始めたのでしょうか、誰のために始めたのでしょうか・・・。さまざまなことが思い浮かぶでしょうね。その最初の想いは「宝物」のように大切なもの。

小さな子どもが、お母さんのため、お友だちのため・・・と心を込めて、何かをしようと、何か贈ろうとしたとき、大人の目から見て、ささやかなものだったとしても、とても嬉しく思いますね。なぜならそこに本当の「心」があるから。その心を大事にしたいと思います。

今日も新しい1日が始まってゆきます。1日の出来事、仕事、勉強など、様々なことを、子どもの様な純粋な心、暖かな心、思いやりの心をもって始めるなら、どんなに小さくても、きっと素晴らしいものになるのでしょう。完成すること、完成させることも勿論大切だけど、最初の「心」を大切に、いつまでも大切に・・・そんな歩みができます様に。