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クリスマスに学ぶ

植村 高雄

今日の心の糧イメージ

「愛の孤独感」と云う言葉に触れると日本人は照れる民族なようです。心理療法の世界では一番重要な言葉ですが、普通の日本人はこの言葉を大切にしていません。

実はノイローゼ、精神病、人格障害、時には健常者でも意欲減退、生き甲斐喪失の原因の大半がこの「愛の孤独感」なのです。

ホモサピエンスはアフリカで誕生し、各地を開拓して広くこの地球に住みだしましたが、各地それぞれの文化の中で財産と地位を獲得し、素晴らしい愛情に恵まれても、自分の死を考えたり、親しい人の突然死に遭遇したり、大自然の災害に翻弄されますと、大きな無力を感じ、益々この愛の孤独感と言われる恐ろしい世界に追いやられていきます。このホモサピエンスの哀しみ、寂しさ、無力さを意識した時、人々は神話や色々の宗教を作り心を慰めて生き抜いてきました。

さて意外に簡単に人生の意味を悟る方法があります。その方法は「クリスマスに学ぶ」ことだと言われています。クリスマスの本当の意味を勉強していきますと、厳しいこの世を生き抜いていく上で、信頼する神と出会える可能性があるからです。この神を調べていく内に、この神のイメージが明確になってくるのです。その神様は、宇宙の創造主、全知全能、全てを許して下さる方、愛そのものだ、と分かります。この神の姿が段々と分かってきますと、人々は生き甲斐を感じて、愛の孤独感から解放され明るく元気に爽やかに生きていけます。

予想もしない悲劇が突然身辺に起きるのがホモサピエンスの人生、その悲劇の解釈を間違うと人は希望を失いますが、クリスマスの意味から解釈していくと、この地上は希望と神様の愛に満ち満ちた世界であることが見えてきます。