聖書のこの箇所を、心の中で何度も繰り返しているうちに、マリアを通してイエス様が人となって、この世にお生まれになった、あのクリスマスの夜の出来事が、私たちとどのような関わりがあるのか、わかってくるように思われます。
無力なみどりご。ただ泣くことでしか自分の意志を表すことの出来ないみどりごが、神の独り子であると信じる信仰を、私たちはいただきました。
イエス様が神の独り子としてこの世に降られたという神秘を解く鍵は、聖書によれば「愛である」の一語に要約されます。神は私たちと全く同じ人間になって、悲しみも苦しみも共にされることを望まれたのです。イエス様のご生涯を眺めるとき、私たちが耐え忍ぶどんな些細な苦しみをも、イエス様は身をもって体験されました。そして、私たちがその光のうちに歩むように導かれます。
クリスマスはこの愛のもっとも深いあらわれではないでしょうか。