授賞式にうかがったときにいただいたオルゴールのCDを聞いて私ははっとしました。
収録されていた曲の大半が、クリスマスに関係のある音楽だったのです。賛美歌、聖歌、鐘の音楽、アメリカのクリスマスソング。古いオルゴールのなかに、なぜこんなにクリスマスの曲が多いのでしょう。
私は考えました。クリスマスとは、多くの人にとってそれほどまでに特別なことなのではないか。イエスが救い主として過酷な運命を背負って生まれてきてくださったことに喜びと希望を感じる人たちが、最も美しい心で、最も美しい旋律を作り出し、最も美しい音の1つであるオルゴールにその音楽を込めたのではないか、と。そういう音楽だから、クリスマスソングは教派や信仰の有無を超えて、聞く人の心を打つのではないかと思い当たったのです。イエスと自分は関係ないと思っていたとしても、心の門はこうして叩かれているのでしょう。
試練のなかでは、自分がたった1人のように思えます。でも違います。誰かが必ず見ていてくれています。一緒に祈ってくれています。私自身、衝撃とともにそれを経験しました。
クリスマスソングを聞くとき、1人ではないことを思い出しましょう。そして、希望を捨てずに歌ってみようではありませんか。