3年前、当時のローマ教皇ベネディクト16世も、フィナンシャル・タイムスに寄稿し、次のように述べています。
「クリスマスには聖書を読んで学ぶべきだ。政治や株式市場など世俗の出来事にどう関わるべきか聖書の中に見つけられる。貧困と戦わねばならない。クリスマスは、とても楽しいが、同時に深く反省すべきときでもある。私たちは、慎ましく貧しい馬小屋の光景から何かを学べるだろう」
このように述べていますが、聖書には、共感を呼ぶ今日的、現実的記述が多く見られます。
「地上では、海はさかまき荒れ狂うので、国々の民たちはあわてふためく。人々はこの世界に何が起こるのかとおびえ、恐ろしさと不安のあまり気を失うであろう。天のもろもろの力が揺り動かされるからである」。(ルカ21・25~26)「天地は過ぎ去る。しかし、わたしの言葉は過ぎ去ることはない」(同21・33)
クリスマスを寿ぐとともに、ぜひ「聖書をひもとく機会」としたいものであります。