父は第二次世界大戦に従軍し、帰って来て10年余り、ほとんど戦争の話を子どもたちにすることはなかったが、ぽつりと「正義の戦争ちなかとよ。戦争は我の張り合いたいね。どの戦争でん、結局、弱か人間が一番先に犠牲になるとよ」といった。
母は「日頃からどこの国とも仲良くしとけば戦争は起こらんとよ。人類は皆、兄弟じゃけんね。神さまから見れば、みんな可愛い我子じゃもんね。我子同士が争うとば見るのが一番辛かと思うよ」としんみりいった。
「友好」ということばを手持ちの辞典で引くと「友だちとして仲が良いこと」とある。
00友好条約ということばをよく聞くが、外交努力でどこの国とも友好条約を結べば争いはなくなるのではないかと私は思う。
お互い軍事費を増強するよりも、友好を重んじれば、その分、民に分け与えることが出来、豊かになるのではないかと思うのである。
神さまもそれを一番望んでおられるのだ。
戦争の犠牲で難民となった人たちを見るにつけ、どこの国も友好の心を持って一人でも多くの人を受け入れて欲しいと日々願う。