一般社会に生きる私たちも、人との友好な関係をつくるためにいろいろな工夫をします。例えば、笑顔を向けて温かい言葉をかけたり、励ましあったりすることです。このようなことは誰にとっても必要ですが、友好な関係を築くために最も大切なことは「批判しないこと」だと思います。批判するとどんなに長い間友情を育んでいても、あっという間に関係が壊れます。相手の言動を自分の考えで急いで判断しなければ批判しないですむでしょう。ひとがとった行動の本当の理由を完全に把握しているのは神さまだけだからです。
聖書にも「へりくだって、互いに相手を自分よりも優れた者だと考え(中略)なさい」(フィリピ2・3)という言葉があります。
ひとを肯定的にみつめ、尊重する土台となるものは「神の前には自分は何者でもない」という謙虚な気持ちです。それはやはり聖母マリアのお姿です。