老いるというのは、加齢にともない、心身が衰弱することを指していますが、わたしは、人間学の立場から、人間は魂と心と身体から成り立っている存在だと教えてきました。
その中で、加齢とともに衰えるのは、身体だけではないかと思います。けれども、この世では、身体と心が一つになっているので、身体の活発な動きができなくなると、自然に心も不活発になります。そのため、物忘れが進んだり、足腰が弱くなったりします。
しかし、この際、はっきり申し上げますが、わたしたちの魂は不滅の命を生きているので、衰弱や老化などはありません。そこで要は、魂の道具である精神や身体の機能を、いかに有効に鍛錬し、活用していくかどうかだと思います。
わたしの場合は、足腰の鍛錬のために室内で腰痛体操をし、祈りの一部として腹式呼吸をしながら座禅をし、午後は30分位散歩することを習慣にしています。そうすれば週3回ある講座を続けることが出来ます。
これも老いのお陰と感謝しています。