あなたの人生は、もう後半、そろそろ最後の旅路の準備をしておいたほうがいいですよ、と体が教えてくれている、私はそう考えています。
最後の旅路とは、天国に召されるということです。
人間は体と霊魂からできて、体は物質ですからいずれ滅びるのですが、霊魂はいつまでも残ります。体の死を迎えたとき、霊魂がどういう状態かで、その後の行く先が決まります。たとえ体はボロボロでも、霊魂を磨いていれば天国に行けるのです。
では、霊魂を磨くには、どうすればいいのでしょうか。
まずは、謙虚であること。体が老いると、自分であれこれするのが難しくなり、人に助けてもらわなくてはなりません。ですから、より謙虚になれる可能性が増します。
そして、感謝を忘れないこと。これも体が老いてくると、人様にお世話になることが多いので、感謝できるチャンスが増えます。
さらに、愛徳を実践すること。体が思うように動かなくてもできることがあります。たとえば笑顔で愛のある言葉を話すこと。それだけで、まわりの人は、愛を感じるものです。それに、病に伏した人でも、何もできないということはなく、お祈りで人を助けることができます。
こんなふうに、老いのおかげもあって、謙虚で感謝の気持ちをもち、愛徳や祈りを実践できます。自分をいっそうきれいに磨くことができるのです。