「何を考えながら、仕事をしていますか」突然、背後から英語で問いかけられた私は、手早くしていた皿並べの手を止めて、「別に何も」と答えました。すると返ってきたのは、...
「何を考えながら、仕事をしていますか」突然、背後から英語で問いかけられた私は、手早くしていた皿並べの手を止めて、「別に何も」と答えました。すると返ってきたのは、...
もう20年以上前のことです。日雇労働者の街で働く神父様がお話し下さったことは、生涯忘れることのできないものとなりました。「『2人または3人が私の名によって集まる...
私は小学生の時に赤ん坊の弟が亡くなったのをきっかけに家族中で洗礼を受けたので、キリスト教との出会いは小学生の時と言うべきかもしれませんが、実際のところ、その頃は...
浜田広介作の童話「泣いた赤鬼」は多くの人に愛された話ではないかと思います。少年時代のわたしもこのお話しが大好きでした。自分で絵を描いて紙芝居を作って何度も演じた...
私は、ある期間、「できる」と思って引き受けた仕事が全然うまくできず、途方にくれたことがありました。いくらコツを教えていただいてもポイントがつかめないのです。それ...
運動会のプログラムにはおなじみの「2人3脚」。横に並んだふたりの、それぞれの足首をくっつけて縛り、走るのですが、足並みが揃わないとずっこけてしまいます。じぶんの...
子どものとき、運動会で2人3脚のかけっこをしたことがありますが、見事に転びました。そういう失敗が表しているように、わたしは孤独型の人間なので、他者との協調性が欠...
「妙子さん、あした何時出発?」と夜電話があった。「8時台」と答えた。7年間にわたる米沢での生活を、支えてくださったご夫人からの電話だった。私は30歳のとき、実家...
子どもの頃、運動会で2人3脚をした時、クラスメイトと調子よく走っていたのに、何かの拍子で足がもつれ、転んでしまったことを思い出します。2人3脚二人の気が合えば気...
「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい休ませてあげよう。わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしの軛を負い、わたしに学びなさい。そうすれば、あな...
ずっと以前に『心は見えるんよ』という本を刊行した。内容は、マッサージ師の老女性と知的障害のある若い女性との同居生活を描いたものである。私は原稿書きが仕事なのでよ...
「ギャー!赤よ、赤ッ!!」と、助手席から、雑巾を裂くような悲鳴があがりました。行く手に昼食の弁当を買おうと、コンビニらしき看板に目をこらしながら運転していた私は...
神さまは、私たちを一人ぼっちにしてはおかれません。ある時期、私はいくつもの試練が重なり、もう背負いきれないと感じていました。たまたまごく親しい友人とも疎遠になっ...
2人3脚という競技は、今でも運動会で行われているようだ。並んだ2人が、隣り合ったお互いの右足と左足を結び、1本の足にして、一緒に走る競技である。2人なら、足は合...
歩くとき、1人ならすばやく遠くまで行くことができる。だが、片足を誰かの片足と結ばれて2人3脚となれば、そんなに速くは動けないし、それほど遠くまで行くこともできな...
私が幼稚園生だった頃の運動会で、初めて父と2人3脚をした時の感覚を、今も覚えています。身長も歩幅も大きく違う父と幼い私の足は布で固く結ばれ、ぎこちなく歩きながら...