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2人3脚

崔 友本枝

今日の心の糧イメージ

私は、ある期間、「できる」と思って引き受けた仕事が全然うまくできず、途方にくれたことがありました。いくらコツを教えていただいてもポイントがつかめないのです。それは報道の仕事でした。毎日のように文を直す指示を受けるので気持ちが萎縮しました。契約期間が過ぎるまでは勝手にやめることは出来ないので、パソコンに向かって奮闘しましたが、最後までわずかしか上達しませんでした。この時期は、精神的にまいってしまわないように、特別に、イエス・キリストのご受難を思いながら過ごしました。私のために十字架にかかり、苦痛を耐え抜いたイエスの愛情を想像することで、自分が味わっている小さな試練を耐えたのです。

こうして私は乗り越えたと思いました。しかし、変化が起きていたのです。契約が切れると最も好きだった「書くこと」に自信を失い、何か書こうと思って始めても言葉を選べなくなったのです。

そんな私に、神さまのヘリコプターがやってきました。パタパタパタパタと音を立てて救助隊員が降り立ちました。これは初めてのことではありません。私が力を落とすと、神さまは必ず助けを送ってくださるのです。この時は、以前、出版した本の読者から熱烈なファンレターが届きました。返事を出すとすぐに心のこもった温かい手紙が来ました。この天使は毎週手紙をくれて、私の文の良さや魅力を教えてくれました。私は報道には向きませんでしたが、創作をしたり、随筆を書いたりすることは以前と何も変わっていないことを思い出しました。

1年後、私は自分を取り戻しました。今も神さまに相談しながら、2人3脚で文章を書き続けています。