人間はひとりでは生きられず、多くの人に支えられて生きているのだから、自分もその時に出来る精一杯のことを他人のために尽くさなければいけないということを身をもって学んだ。
人を助け、人を励まし、互いに思いやって暮らす人々を見て育ったことは、その後の自分の人生にいつも明るい光を注いでもらったと感謝している。
現在、自分たちさえよければと思って暮らしている人々の何と多いことだろう。
先日も新聞で世界の富豪62人の資産と最貧層36億人分の総資産と同じだという記事を読み、がく然とした。
ここまで格差の進んだ地球上の人々を、天からごらんの神さまは嘆いておられるであろうことが想像される。
「62名の富豪たちよ!体はひとつ、胃袋はひとつですよ!それだけの富は必要ないでしょう。富を貧しい人々のために手放す勇気を持ってください。そして、天国に宝を積んでください。」と語りかけたい。
ふるさとの家では、ひとつの物を半分にし、他人に分けた。あるものは分けるのが当然だと思っていたから、こそこそと隠し立てなどしなかった。いつも貧しい中でも助け合い、朗らかに生きてきた。
私も細々とではあるが、ゆかりの人々の歩いたあとを歩き続けている。