イエス様は、このような困難をどのように克服されたのでしょうか。
イエス様は、しばしば譬え話を用いて神の国の神秘、つまりご自分の神秘や天の御父のことを語られました。譬え話は、聞く人に受け止め方の自由裁量を残します。ですから、聴く人の興味の度合いによって、受け止め方が異なります。イエス様は、「人々の聞く力に応じて」「多くの譬えで御言葉を語られ」ました。ただ、寝食を共にして、信頼関係を築いていた弟子たちに対しては、譬えを用いることなく話されました。(参:マルコ4・33〜34)
しばしば、神への心の開きと人への心の開きは、似ていると言われます。そういう意味では、まだ不完全ですが、少しずつ心を開いて何でも語れる相手、心を開くことを無理強いすることなく待って下さっている方が見つかったことは幸せなことです。