2016年03月12日の心の糧


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勇気を持って歩む

片柳 弘史 神父

今日の心の糧イメージ 先のことを考えすぎて、何もできなくなってしまうことがある。「ああなったらどうしよう。こうなったらどうしよう」と先のことを心配しているうちに考えが悪い方に進み、「もうだめだ。何をしても仕方がない」と自暴自棄になってしまうのだ。まだ起こってもいないことを自分で勝手に想像し、自分で想像しただけのありもしない未来の重さに押しつぶされてしまうというのは、まったく愚かなことだ。そんな想像をわたしたちの心に忍び込ませるのは、きっと悪魔に違いない。

悪魔の誘惑に乗って、せっかくの「いま」を無駄にしてはいけないと思う。悪魔は、わたしたちの想像を悪い方へ悪い方へと導き、もうすっかり道が閉ざされたと思い込ませようとする。だが、そんなことはない。「いま」を全力で生きることで、わたしたちは未来への道を切り開くことができるのだ。先のことを心配して無駄にする時間を、すべて道を切り開くために使えば、道は必ず開ける。大切なのは、「いま」を全力で生きることなのだ。

進むべき方向は、神様が示して下さる。聖書のみ言葉を通して、あるいは日々の様々な出来事や出会いを通して、神様はわたしたちに進むべき方向を示して下さるのだ。あせって神様が置いて下さった道標を見落とせば、迷子になってしまうだろう。道標を見落とさないよう、細心の注意を払いながら進んでゆくことも大切だ。

あきらめて歩みを止めることなく、あせって迷子になることなく、着実に一歩一歩を進めてゆけば、その先には必ず幸せが待っている。神様は、わたしたちのために一番いい将来を準備して下さっているに違いないのだ。勇気とは、そのことを信じて次の一歩を踏み出すための力だと言っていいだろう。