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共にいる神

植村 高雄

今日の心の糧イメージ

仲好の友達と共にいる時は楽しいのですが、苦手の人と居ると、居心地が悪く落ち着きません。

さて、世界中の神様を文化論として研究していくと蛇の神様、可愛い鳥のような神様、逆に実に恐ろしげな姿をした神様等、実に沢山の神様が出てきます。あーあ、こんな神様と一緒にいるのは嫌だなあ、とも思います。しかしご縁があり、私が信じている神様は宇宙の創造主、全知全能、愛そのもの、そして私を完全に許してくださっていて、いつも優しく私を包み込んでくださっている神様です。

1960年代のお話ですが、横浜から3千トンくらいの船で、ロシア、当時はいまだ冷戦時代のソ連でしたが、ゆるゆると難航しながらナホトカに到着した事があります。猛烈な嵐でこれは間違いなく沈没するかと思われる怖い体験をしました。船内は騒然としていて想い出しても鳥肌が立ちます。

苦しい時の神頼み。日常生活でのお祈りと違い相当の迫力があり、この時の私の祈り方を思い出すと少々恥ずかしくなります。

ボウルビー理論という考え方があります、それは、危険な状況、環境に人が追い込まれますと、どんな人でも最初は恐怖、不安、錯乱になりますが、その状態を通過しますと、臨終の時もそうなるようですが、最終的には、心の奥深い領域で心は統合され、何物かに委ね、安心立命を迎えるという理論です。ホモサピエンスの凄い所です。自然治癒力の一つですが、人の身体は神の神殿と言われているように、どんな状況に人が追い込まれても、全知全能で宇宙の創造主である優しい愛の神様と共にいると信じられる人は幸せです。

人間の歴史はどの時代も厳しい事の繰り返しですが、共にいる愛の神様を信じると幸福な世界が見えてきます。