このように、わたしたち人間は、神の子どもとして、神の中に生き、動き、存在しているのですから、何の不安も恐れも心配もありません。もしこの事実を信じて、神に感謝し、賛美しながら、何でも神に祈願するなら、共にいてくださる神は、愛するこどもたちがどこに居て、何をしていても、すべてうまくゆくように取り計らってくださるでしょう。
日本の仏教界に、弘法大師空海がおられます。高野山の日本真言宗の開祖です。信徒には「お大師さん」として親しまれています。
四国88ヶ所を巡礼するとき、巡礼者は白い杖をついて歩きます。これを「同行2人」と言います。1人で歩いているのではなく、お大師さまと一緒に歩いているからです。
主キリストも復活された後、都のエルサレムから田舎のエマオに帰ろうとしていた2人の弟子に現れて、一緒に歩かれ、聖書を説かれます。キリストは人々の救いのために、十字架上で亡くなり、復活すると説くわけです。
まさに、わたしたちと共にいてくださる神ではないでしょうか。