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共にいる神

越前 喜六 神父

今日の心の糧イメージ

聖書やキリスト教は、私たちにどうしたら安心して生きられるかの秘訣を教えています。特定の宗教教団の信徒になる必要はありません。要は、聖書が告げる教えを真実と信じて、それに従って生きるかどうかです。

その1つに、「わたしたちは神の中に生き、動き、存在する」という言葉が、『使徒言行録』の17章28節にあります。かつてパウロがギリシャのアテネで、「神はわたしたち1人ひとりから遠く離れていません」と説教したときに、引用したギリシャの詩人の言葉です。その上パウロは、「わたしたちも神の子孫である」とも言っています。(同29節)

このように、わたしたち人間は、神の子どもとして、神の中に生き、動き、存在しているのですから、何の不安も恐れも心配もありません。もしこの事実を信じて、神に感謝し、賛美しながら、何でも神に祈願するなら、共にいてくださる神は、愛するこどもたちがどこに居て、何をしていても、すべてうまくゆくように取り計らってくださるでしょう。

日本の仏教界に、弘法大師空海がおられます。高野山の日本真言宗の開祖です。信徒には「お大師さん」として親しまれています。

四国88ヶ所を巡礼するとき、巡礼者は白い杖をついて歩きます。これを「同行2人」と言います。1人で歩いているのではなく、お大師さまと一緒に歩いているからです。

主キリストも復活された後、都のエルサレムから田舎のエマオに帰ろうとしていた2人の弟子に現れて、一緒に歩かれ、聖書を説かれます。キリストは人々の救いのために、十字架上で亡くなり、復活すると説くわけです。

まさに、わたしたちと共にいてくださる神ではないでしょうか。