しかし、旧約聖書によると、この子は、聖なる人たちによって預言されていた「救い主、メシア」でした。救い主であるしるし、その一つは、この赤ちゃんが、家畜のえさを入れる「飼い葉桶」に寝かされたことにも表されていました。このことには深い意味があったのです。
イエスは30歳になると、公に人々の前に姿を現され、ご自身についてこう話されました。「わたしが命のパンである。わたしのもとに来る者は、決して飢えることがなく、わたしを信じる者は、決して渇くことがない」。(ヨハネ6・35)
パンである、ということは、ご自分は食べられてなくなる代わりに、そのことによって相手の命を生かすということなのです。「わたしを食べて生きなさい」と自らをさし出した方。これが、イエスがクリスマスの夜、飼い葉桶に寝かされたことの意味です。
幼子は、命を人々に与えるためにこの地上に来てくださいました。イエスはご自分に近づく者を完全に救い、まことの命、永遠の命を与えることのできる方だと信じています。