色々学説はありますが、特にこの「好き」という領域は人を迷わす領域です。生物学的な本能からくる「好き」、過去の色々の体験等の生育史から示唆される「好き」、そして人間が所持している魂からの理性的な示唆、この3種類の「好き」があるという知識が、岐路に立つ時の好きな道を冷静に観察させ、選ばせ、失敗を防いでくれます。
比較宗教学に基づいた心理療法の世界では常識なのですが、案外、この知識は日本にはまだ普及していないようです。特に魂からの示唆は非常に理性的、かつ、感覚的なインスピレーションが働いていて、現実吟味力は抜群に優秀で、まるで三位一体である全知全能の神様からの聖霊のような働きがあるようです。
では、どうしたら、この知恵が身に着くかといいますと、平素、真善美とは何か、という思索を深めることのようです。真善美という平素の思索は、厳しい人生の岐路に立つ時、この魂からのインスピレーションや聖霊を失敗なく受け入れさせる素地を作るので、その人に幸福な示唆を与えるようです。