けれども、自分自身の将来を考えたとき、何がわたしのライフワークであるか分かりませんでした。考え抜いた末、自分自身に合ったライフワークとは、修道会に入って、一生修道者として生きるか、学校の教師になるか、ジャーナリストの仕事を続けるかの選択肢しかないことが分かりました。けれども、出版社を続けるには資本がない。学校の教師になるには、大学に進学しなければならない。これにも資金が要る。
残ったのは修道者になることですが、それには修道会の上長に面談し、適正の有無を判定され、受け入れられる必要がありました。そのテストが、大学に入学して、2年間のラテン語の学習に合格することでした。これがわたしの人生の岐路を決めた瞬間でした。