また、現在、恵まれていない人たちに献金をさせていただくのも神さまから呼びかけられているからだと思う。
大きいことでは神父さまやシスター、ブラザーははっきりと神さまからの呼びかけをきかれたことだろうと想像される。
五島の父母はいつもいっていた。
「神さまが心に住まわれて、いちいちこげん時はどげんしたらよかかと教えてくるっけん、貧乏世帯じゃっとに、人に世話ができるとよ。」と。
突然、大勢の泊まり客が来ても、父母は思い悩むことなく、すべて受け入れていた。
食料が足りないとか、ふとんが足りないとか、そんな冷静な判断をすることもなく、「上がんなはれ、食べなはれ、泊まりなはれ」と歓待するのだった。すると心配していたことが神さまの力でとり払われて、男の人同士、女の人同士、が笑いさざめきながら同じふとんに寝るのだった。
私たちは昔の人に比べると、今や、王侯貴族のような暮らしをしている。なのに、自分たちの暮らしを守るのにきゅうきゅうとしている。自分の心に呼びかけられている神さまのお声に気がつかなくなってしまっているのは悲しい。