案の定、チューリヒ空港では、タッチの差で、ケニアのナイロビ行きの飛行機に乗り換えることができず、途方に暮れてしまいました。
カウンターで接続の飛行機に乗り換えられなかったことを説明し相談してみると、一旦、アラブ首長国連邦のドバイに飛び、そこで6時間ほど待ってから、ナイロビ行きの夜行便に乗り換えてください、とのことでした。
ナイロビに到着するのが12時間も遅れてしまいましたので、私にとっては、とんだまわり道になりました。しかしながら、どうにも仕方がありません。
でも、この巨大なドバイの空港をぐるぐる回っているうちに、オイルマネーの莫大な利益と、アフリカの人たちの気性を垣間見ることができました。
ナイロビ行きのロビーは人でごった返していて、人々の話し声も大きかったのですが、搭乗案内が始まった途端、話し声がピタリと止んでしまいました。あれだけの人がいたのにとても不思議でした。
まわり道には新しい発見がある、まわり道をしても目的地にはたどり着ける、そんなことを思い出させてくれた貴重な体験だった気がするのです。