「第1に祈り、次いで償い、3番目、実に3番目に活動。活動は祈りがなければ、何の価値もない。そして、祈りは、それに伴う犠牲により価値が高くなる」
このように祈りの大切さをことさら強調するのは、20世紀、多くの人材育成に寄与し、2002年に聖人に列聖されたスペイン人の聖ホセマリア・エスクリバー神父ですが、さらに祈りについて、「たゆまず続けよ。努力が実らないように見えても、祈ることをやめてはならない。祈りは必ず豊かな実りをもたらすものだ」と強調しています。
天変地異、核爆発、天災、人災を再び思い起こす時、すべてのいのちは、実に、はかないものであることも知らしめられます。人間は、いのちを賜わった存在、しかも聖書によれば、神にかたどってつくられた創造力ある存在。この授かったいのちをいかに生かすか、これこそ、人間に課せられた大きな課題であります。
「最近の災害には本当に驚きの一語です。人間が快適な生活を求めて地球を破壊し過ぎて自然界が人間に反撃しているのではと思えてなりません」とは、友人からの共感を呼ぶ便りですが、科学技術の発達にも関わらず、人間の無知無能は否めません。
絶えざる祈りとともに、自然と調和ある平穏な人間生活実現のため、努力を重ねたいものであります。