同じように、使用済みの車や電気製品などはリサイクルという工程にかけられると、再生利用されます。会社が破産しても、人がいる限り、再生は不可能ではないでしょう。
大怪我で再起不能と言われたスポーツ選手が、健康を取り戻し、以前のように活躍をすると、"完全復活"などと言われます。人間は、精神的に死ぬようなことがあっても、肉体的に死んでしまわない限り、もとの自分に生き返る可能性があります。絶望的な状況にあっても、復活する可能性は必ず残されています。そして、復活すると、一度死んだと思えば、新たに生きる力を感じるのではないでしょうか。
とは言え、自然の命には寿命があります。しかし、キリストは、死んで復活しました。それは、わたしたち人間が、死後、時間や場所の制約を受けない特別なからだに変えられるだけではなく、もう死ぬことはなく、永遠に生きる者とされたということを実証するためでした。この永遠の命は、一粒の麦が死ぬことで多くの実をもたらすように、人を愛するとき、すでに始まっているのです。