とはいえ、クリスマスパーティに興味があり、友人に頼んだように記憶している。キリスト教ではないこの国で、世間一般が行っているパーティーよりは、教会でのお祝いは、はるかに大きなお祭りだから、さぞ豪勢に祝うに違いない、と勝手に思い込んでいたのもあった。
教会に着くと、自己紹介をした後、ゲームをして遊んだ。ところが、待てども待てども、豪勢なパーティーは始まらない。それどころか、食べ物のにおいすらしない。数時間が過ぎて、会はお開きになってしまった。小さなお菓子の袋をもらって家路についた。正直、何か肩透かしをくらったようだったが、どうやら、私が思い違いをしているらしいとわかった。
そして、中学生になって、カトリック学校に入ることになり、反抗しつつもキリスト教に面と向き合うことになる。
神さまとの出会いは、実に不思議で巧みである。