健康の秘訣

村田 佳代子

起床後と就寝前の簡単なストレッチ、好き嫌いなく多くの種類の食材を少量づつ食べる食事、そして規則正しく６時間程度の睡眠をとることの三ヵ条は私の健康の秘訣です。特別に重い病気にかかったり、入院手術ということもなく何十年も過ごして来れたのは、この基本三ヵ条を守って生活してきたからと自負していました。

ところが今から１０年余り前、健康診断の結果Ｃ型肝炎が発見されました。２０代の出産時の輸血が原因でした。すぐに治療を始め１０年間継続しましたが、ついに肝硬変に移行してきたと診断され、最後の手段というわけで４８週間のインターフェロン治療に取り組みました。

度々強い副作用で身体的には大変でしたが、家族以外、周囲の誰にも気付かれず、平常通りの私であり続け完治しました。主治医の先生は、「ウィルスの減少は予想しての事ですが、完治は驚きです。村田さんの気持ちが完治させたのでしょう」と云って下さいました。

『病は気から』と云う通りでした。なぜなら私はこの１０年余りの間、毎週注射のために通院はしましたが、自分が病人だと思ったことは一度もありませんでした。疲れが激しい時は休養をとり、痛みがある時は軽い痛み止めを飲んでから、普段出来ないことにチャレンジして気分転換を計りました。私を必要とする人々が居るからには、休んだり自分を甘やかす訳にはいかないと、自分に言い聞かせ、必ず神さまが守って下さると確信していました。

困難を抱えている時の方が、聖書のみことばがより深く腑に落ちるように、私にとっての一番の健康の秘訣は、ストレスを溜め込まず、良い緊張感へと変化させ心を強く持つことで、あとは神さまへお任せして、祈ることに尽きると思います。