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健康の秘訣

湯川 千恵子

今日の心の糧イメージ

来年傘寿を迎える私は、最近、健康に良いとされることを色々と模索しています。というのは一昨年、年を忘れて無理をしたのが祟って腰痛になり、家事もままならぬ不自由な生活を送るはめになったからです。杖をついて休み休み、やっとの思いで歩いていると、杖をついた人や車いすの人がやたら目につきました。世界一の長寿国となった日本ですが、長く生きていると体のあちこちが弱るのは当たり前でしょう。その弱った体の部分を杖や車いすの補助器具で庇いながら、また痛む箇所を貼り薬などで押さえながら懸命に生きているのです。

自由に歩いて炊事や洗濯などの家事が出来る、食料などの買い物ができる、そして食事をおいしくいただけて、人との会話やテレビも楽しめる・・・、そうした普通の日常生活が人手を借りずにできるということがどんなに有り難く、しあわせなことなのか! 不自由な生活をして分りました。

毎日の散歩が出来なかったことも悲しいことでした。幸い腰痛が治まり、近くの自然公園を歩きながらロザリオを祈る私の日課が復活した今、それが私の「心の健康」の基礎だったことを改めて想い、感謝しています。

人は弱い存在です。肉体的に体のどこかが痛んだり不調だと心まで萎えて沈み勝ちになります。それが四季の移り変わりを愛でながら心を天に向けて祈りつつ歩くと、心と体のバランスがとれて落ち着くのです。「何事も神のみ旨のままに!」と委ねると、心配事も 軽くなり、安心できますから、これぞ健康の妙薬というわけです。

この「毎日の散歩」に加えて「無理をしないこと」、「食べ過ぎないこと」、そして「プラス思考」と「早寝・早起き」を心がけて、これからも何とか健康を維持したいと思います。