日々の生活の中で、仕事が苦しみに変わることがある。それは、仕事の目的を見失ったときだ。目的を見失い、「こんなことをしても意味がない」と思い始めた瞬間から、それまで楽しかった仕事が突然、厳しい苦役に変わってしまう。無意味な仕事は、苦役以外のなにものでもないのだ。
人生の目的がはっきりしていれば、そのための労働はすべてやり甲斐のある仕事になる。しかし、人生の目的がぼやけ始めると、何をしても無意味な苦役にしか感じられなくなる。人生の意味は、目的があって初めて生まれるものだから、それは当然のことだろう。
日々の仕事が無意味な苦役にしか感じられなくなったとき、私は「ああ、目的がぼやけ始めたな」と思って、すぐ自分の人生の目的を思い出すことにしている。私の人生の目的は、苦しみの闇の中にある人たちに、神様の愛の光を届けること。そのための奉仕には、必ず意味がある。そう思えれば、その瞬間から、苦役が再びやり甲斐に満ちた仕事に変わる。
自分が偉くなりたいとか、有名になりたいとか、そのような私心によって目的がぼやけるとき、日々の奉仕は無意味な苦役になってしまう。何をしても人生に意味が感じられなくなり、心がすり減っていく。
心の健康を保つために、どんなときにも人生の目的を見失わないようにしたいと思う。