この温かいお言葉から、病む者を苦しみから解放し、健康の喜びを与えようと望まれるイエスのお心が伝わってくるのを覚えます。
生きている限り、自分に与えられている使命を遂行したい、そのために、まず健康でありたい、とは誰しもが抱いている願いではないかと思います。私の知人で、健康に必要だといわれる、ありとあらゆる方法を調べ、実行している人がおりました。けれども、道半ばで重い病にかかり、命を落としたのです。イエスのお言葉が思い出されます。
「あなたがたのうちだれが、思い悩んだからといって、寿命をわずかでも延ばすことができようか。・・・明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の労苦は、その日だけで十分である。」(参:マタイ6・27~34)
イエスのお言葉どおり、人生の道で出会う苦しみを穏やかに担い、神様にすべてをゆだねて、心の安らぎを保つ人の多くは健康に恵まれているように思われます。一人ひとりを大切にお心に留め、その幸せのみを望まれる神様の慈しみを信じて、日々を誠実に生きることが健康を保つ秘訣のひとつではないでしょうか。