修道会の一員になってからは、毎年大晦日の夜、会員一同と共に聖堂に集まり、過ぎ行く一年に頂いた恵みを感謝し、至らなかったことのゆるしを願い、新しい年の上に、神の祝福を願い求める祈りの時を持つようになりました。使徒パウロの勧めのように、「これまでの生き方に従ってきた古い人をかなぐり捨て、精神も霊も新たにされて、神にかたどって造られた、まことの正しさと崇高さをそなえた『新しい人』を身にまとう」ためです。(エフェソ4・22~24)
パウロはまた、「新しい人」となる具体的な勧めを示すことも忘れませんでした。「神に選ばれた者、聖なる者、愛されている者として、思いやりの心、親切、へりくだり、やさしさ、がまん強さを身にまといなさい。互いに耐え忍び、だれかに不満があったとしても、互いに心からゆるし合いなさい。主があなたがたを心からゆるしてくださったように、あなたがたもそうしなさい。これらすべてのことの上に愛をまといなさい。キリストの平和にあなたがたの心を支配させなさい。」「そうして、感謝の人となりなさい。」と。(参・コロサイ3・12~15)
この勧めを実行に移すには、ただ神様ご自身に頼るほかはありません。人間の努力の限界を超える神様の慈しみが、私たちを「新しい人」に変えてくださいます。