16世紀、当時ドイツでは結婚式の時、生涯を共に歩むというシンボルとして、新郎、新婦の片方の腕にウエディングリボンを結ぶ習慣があったそうですが、ある一人の貴族が、妻が離婚したがっていることを知り、尊敬する神父に、今はもつれ絡まってしまった自分のウエディングリボンを持って相談に行ったそうです。神父の聖母への熱い祈りが聞き入れられ、その夫婦は、生涯幸せな結婚生活を全うすることができたというお話です。
時は過ぎ、その貴族の孫が神父に叙階された時、祖父と神父との素晴らしいエピソードに感動した彼は、そのテーマで絵を依頼し、それが「結び目を解く聖母マリア」の絵として誕生したのです。
今年1年、私たちの歩む道にもつれや複雑な問題が起こったなら「結び目を解く聖母マリア」に祈ってみてください。そのもつれをきっと解いてくださるにちがいありません。