思い余って近くの教会を訪ね、知らないロシアの神父さんに自分の気持ちを語り続けました。帰り際にその神父さんからいただいたキリスト様の誕生を描いた清々しく美しい御絵が私の心を突然明るくしてくれました。その神父様は「キリスト様はあなたのその良心の呵責を安らかにする為に十字架にかかってくれました、安心して生き抜いて下さい」と、こんこんとクリスマスの意味を私に説明してくださり、玄関まで私をかかえるようにして見送って下さいました。その年のクリスマスのおとずれは待ち遠しい日々でした。
これからもまた、沢山の良心の呵責を感じながら生きていくのでしょうが、クリスマスのおとずれの度に、あのシベリアの年老いた優しい神父様のお顔を思い出し、改めて何故、キリスト様がこの地球に誕生したのか、その意味を考えつつ、安心して生きている自分を幸せに思います。