その神父が大活躍していたころ、いつか自分もあんな風になれるだろうかと彼に憧れていた。だが、この言葉を聞いたとき、私の思いはただの憧れから深い尊敬に変わった。この神父は、自分の栄光など一切眼中にない。ただ、神から与えられた使命を全力で果たしているだけだと、はっきりわかったからだ。その神父の顔には、ただ神にすべてを捧げ尽くした者だけが持つ清らかさ、すがすがしさが宿っていた。
かつてマザー・テレサは、「私たちは、神から与えられた使命を果たしては去ってゆく、神のしもべにすぎません」と語った。自分のことなど一切考えず、ただ神から与えられた使命に全力を尽くす神父、神に自分のすべてを捧げ尽くした神父に私もなりたい。