自己中心や自己主張の傾きが共同体の一致を妨げる誘因になることは周知の事実です。パウロは、主イエス・キリストの名によって次のように勧めています。「皆、勝手なことを言わず、仲たがいせず、心を一つにし思いを一つにして、固く結び合いなさい」と。(1コリント1・10)
私たちにとって容易ではないこの理想を実現するには、まず、神様の愛に自分をゆだね、信頼をこめて一致の恵みを願い求めること。そして、この謙虚さと同時に、できる限りの努力を惜しまないこと。
死を前にしたイエス様が御父に捧げられた祈りが胸に響きます。「父よ、すべての人をひとつにしてください。彼らも私たちの内にいるようにしてください。」(ヨハネ17・21)